日本傾聴連合会へ寄せられたカウンセリングのご質問についてお答えいたします。
なお、ご相談者様のお名前は伏せております(仮名で書かせていただきます)。
ご相談|初対面の人と会話が上手にできないは心のブロック?カウンセリングで解決できる?
ご相談内容をご紹介します。
「職場が変わり、初対面の方と接することが多くなりました。
初対面のお客様とお話をする時や、大切な話をしなければいけない時に、上手に言葉が出てこないことがあります。
普段友達や家族と話すときは大丈夫なのですが…。
もしかしたら、私は初対面の人と話すことにブロックみたいなものがあるのかもしれません。
初対面の人と会話が上手にできないという相談をカウンセリングでしてもいいでしょうか?
初対面の人との会話や解決するのでしょうか?」
(Bさん・仮名)
ご回答|初対面の人と会話が上手にできないは心のブロック?カウンセリングで解決できる?へのお返事
Bさん、こんにちは。
カウンセラーのT.Sです。
大変なご様子、お察しいたします。
Bさんもおっしゃっておられる通り、初対面の人と話すことが条件となり思考と言語表現がついていかない状況になっていることはわかります。
ただし、一般的にBさんに限らずほとんどの方が、親しい方との会話はスムーズであり、初対面の方や説得を必要とする相手と向き合うときは緊張してぎこちなくなるのは起こりうることです。
例えると、普段着の感覚と礼服の感覚の違いといいましょうか。
ただ、ほかの方がスーツを着ているところを、Bさんは甲冑を着ているような感じの不自由さを感じられているのかとお察しいたします。
Bさんからは、初対面の人と話すことにブロックみたいなものがあるのかどうか?Bさんの悩みがカウンセリングで解決するかどうか?の2つ質問いただきました。
それぞれお答えさせていただきますね。
初対面の人と会話が上手にできないことと心のブロックについてのカウンセラーの考え
ブロックみたいなものがあるかどうかというご質問からお答えしますね。
Bさんは、この「ブロックみたいなもの」の正体がまだわからないですよね。
「ブロックみたいなもの」の正体を確認するためにも、カウンセラーがお会いしてお話を伺うということになるかと思います。
ブロックの正体は主に2つに分類されます。
(同時に持っている場合もございます)
「初対面や緊張する環境を理由とするブロック」と「初対面の方を無意識に過剰に警戒して起こるブロック」です。
それぞれのブロックについてお話ししますね。
①初対面や緊張する環境を理由とするブロック
初対面や緊張する環境を理由とするブロックというのは、すなわち、状況によってうまくやれないことができるという障壁「ブロック」です。
これは、先ほどもお話に触れたように、ほとんど誰でも持っている「ブロック」です。
おそらく、Bさんもお持ちになられている「ブロック」なのでしょう。
ただ、人によってその障壁の影響が大きい方と小さい方があります。
②初対面の方を無意識に過剰に警戒して起こるブロック
初対面の方を無意識に過剰に警戒して起こるブロックというのは、初対面の方を無意識に過剰に警戒し、そこでは考え事や発話をしてはいけない命令を過去に自分に約束している「ブロック」です。
これは、いわゆる「メンタルブロック」といいます。
自分自身の評価と行動のルールを決めてしまって、過去の痛い出来事の再現を回避している場合があります。
たとえ、話し相手は危害を加えないと頭ではわかったとしても、とにかく「他人は泥棒と思え!」みたいに、心に刷り込まれた行動に従っていることがあります。
これは本人であるBさんは気づいていないことが多いです。
また、「自分は相手にこのように思われている」とこれも思考ではなく、意識の奥の方で固定して思い込んでいる場合もあります。
初対面の人と会話が上手にできないことをカウセリングで解決できるか?
初対面の人と会話が上手にできないことはカウンセリングで解決するかどうか?について、上記の2種類のブロックに関連づけてご説明します。
初対面や緊張する環境を理由とするブロックをカウンセリングで解決できるか?
初対面や緊張する環境を理由とするブロックをカウンセリングで解決できるか?
この内容はカウンセリングからコーチングセッションに変更して対応させていただきます。
考え方と行動の組み合わせを練習していくことにより改善できます。
失敗しても安全な環境で緊張感に慣れていく練習をしながら、コミュニケーションのテクニックを指導し、障壁を超えやすくしていきます。
コーチングセッションでうまくいけば、壁があったことも忘れるくらい自然に会話ができるようになるでしょう。
メンタルブロックに関してカウンセリングで解決できるか?
メンタルブロックに関して、一旦、カウンセラーがカウンセリングでじっくりとお話をお伺いします。
まずは、カウンセリングでじっくりと状況をお伺いし、そこにながれている様々なBさんの想いを共感させていただきます。
Bさんにとって、もしかしたらこのメンタルブロックに向き合うことは、過去の苦しみを再現することとなり、それはもしかしたら、今仕事で多少流暢に話せない自分を受け入れても、未来永劫、そのままで伏せておきたいことかもしれないです。
お話を一通り伺った後、過去の出来事やメンタルブロックそのものに向き合っていくか、それは一旦置いておいて対症療法的にコーチングセッションを行うかを判断していきます。
初対面や緊張する環境を理由とするブロックなら、コーチング技術をもったカウンセラーが、メンタルブロックなら、傾聴技術をもったカウンセラーがBさんのお供をさせていただきます。
日本傾聴連合会のカウンセラーはほとんどがコーチ兼カウンセラーですので、安心してお話いただければと思います。
あなたがどちらのブロックをお持ちか悩まれている場合も、カウンセラーが一緒に考えますのでご安心くださいね。